高梁川流域マップは、高梁川流域の雄大な景観や歴史的な名所、文化施設など、圏域の魅力を発信しています。まだ知らない高梁川の魅力を探す旅に出かけましょう!

Ⓒ 高梁川流域連盟

改修記念碑

Kaishukinenhi

自然

高梁川(松山川・大川ともいう)は、母なる川であると同時に、氾濫を繰り返す暴れ川でもあった。嘉永3(1850)年6月には大雨が続き東高梁川が氾濫、遠く茶屋町・早島町までが六尺(約l80cm)も水没するという大災害となった。当時の高梁川が度々氾濫を起こす理由としては、酒津あたりで東高梁川と西高梁川の2本に分かれていたこと、上流部の砂鉄採取のためのカンナ流しにより土砂が堆積して天井川化していたこと、などである。繰り返す水害に悩む下流部の住民にとって高梁川の治水は悲願であった。明治13(1880)年7月の大水害の後には窪屋・浅口・賀陽・下道各郡内の有志が民間自力改修のための運動を起こし、岡山県は同19(1886)年9月の水害の後、川の流量を調整する工事を行った。しかし、これらは大きな効果をあげることはできず根本的な解決は、内務省による同40(1907)年春の高梁川改修の基本計画、同43(1910)年末の工事着手まで待たねばならなかった。

参考文献高梁川流域今昔写真展p.7

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